日時 | 2017年7月29日(土)8:45〜15:50 |
---|---|
場所 | ベルサール高田馬場 B2F「ホールA+B」 ホールA「消化管の部」、ホールB「肝胆膵の部」 〒169-0072 東京都新宿区大久保3-8-2 TEL.03-3208-0880(代表) |
会場費 | 3,000円 |
パンフレット | |
プログラム | プログラム |
1)東京慈恵会医科大学 消化器・肝臓内科 櫻井 俊之
2)福岡大学筑紫病院 消化器内科 矢野 豊
3)杏林大学医学部 第三内科 林田 真理
4)岩手医科大学医学部 内科学講座 消化器内科消化管分野 梁井 俊一
札幌医科大学医学部 消化器内科学講座 仲瀬 裕志
防衛医科大学校 消化器内科 穗苅 量太
1)福岡大学筑紫病院 消化器内科 金光 高雄
2)千葉徳洲会病院 消化器内科 宇賀治 良平
手稲渓仁会病院 消化器病センター 田沼 徳真
東京都がん検診センター 消化器内科 山里 哲郎
1)「通常内視鏡観察を中心に」
久留米大学医学部 消化器病センター 鶴田 修
2)「ピットパターン・画像強調拡大内視鏡観察を中心に」
聖マリア病院 消化器内科 河野 弘志
3)「注腸造影・超音波内視鏡(EUS)を中心に」
市立旭川病院 消化器病センター 斉藤 裕輔
北摂総合病院 消化器内科 佐野村 誠
岩手医科大学医学部 内科学講座 消化器内科消化管分野 川崎 啓祐
東京医療センター 消化器科 浦岡 俊夫
「良悪性の診断に苦慮した肝結節性病変」
信州大学医学部 画像医学教室 角谷 眞澄
1)肝腫瘍との鑑別を要した異所性甲状腺の1例
大垣市民病院 消化器内科 水野 和幸
2)妊娠中に発見された巨大肝腫瘍の1例
浦添総合病院 消化器病センター外科 亀山 眞一郎
3)良悪性の鑑別に難渋した肝門部肝腫瘤の1例
札幌医科大学 消化器内科 志谷 真啓
4)比較的若年女性に出現した肝腫瘤の1例
さいたま赤十字病院 肝・胆・膵内科 甲嶋 洋平
帝京大学医学部附属病院 病理診断科 東海林 琢男
肝結節性病変に関しては、現在までに画像診断の流れも概ね確立され、治療法もその診断に従って適切に選択されるようになった。しかし今なお良悪性の診断に苦慮し、治療法選択に迷う肝結節に遭遇することが少なくない。その背景のひとつとして、ウィルス性肝炎の罹患率低下やC型肝炎ウィルス治療の飛躍的進歩により、日常遭遇する肝結節において「ウィルス性肝炎に発症した肝結節≒原発性肝癌」という典型例が減少したことが挙げられる。今回、良悪性の診断に苦慮した肝結節性病変をご提示いただき、Gd-EOB-DTPA造影MRIなどの画像所見と、その病理像を供覧することにより、最終診断の是非を討議し、その最終診断にいたるための画像・病理像のポイントを整理したい。画像と病理の対比が可能な症例であれば肝生検症例、切除症例を問わず、多くの演題をご応募いただきたい。
「先天性胆道拡張症の診断と治療」
東京医科大学 消化器内科学分野 糸井 隆夫
1)戸谷分類Ib型を呈し、膵・胆管合流異常を合併した胆道拡張症の1例
広島県厚生連 尾道総合病院 消化器内科 矢野 成樹
2)胆管非拡張型膵・胆管合流異常に合併した若年発症胆管癌の1例
東北大学大学院 肝胆膵外科 大塚 英郎
3)術式選択が問題となった先天性胆道拡張症合併胆管癌の1例
手稲渓仁会病院 消化器病センター 小松 直広
4)先天性胆道拡張症術後40年後に発生した肝外胆管の低異型度高分化腺癌の切除例
がん・感染症センター 都立駒込病院 消化器内科 千葉 和朗
帝京大学医学部附属病院 病理診断科 東海林 琢男
5)先天性胆道拡張症術後の肝内結石症の1例
福岡大学筑紫病院 消化器内科 畑山 勝子
先天性胆道拡張症は、2015年に診断基準が作成され、狭義では総胆管を含む肝外胆管が限局的に拡張する先天性の形成異常で、膵・胆管合流異常を合併するものをいう。ただし、肝内胆管の拡張を伴う例もある。と定義された。診断で重要な所見は、年齢を考慮した胆管径、拡張部位、拡張形態であり、US、MRCP、CT、ERCPなどが用いられているが、各種画像診断の結果、本症と診断するかどうか難渋する場合がある。画像と病理が正確に対比可能な症例検討を通じて、診断過程での問題点、および胆道癌を併存した場合の治療方針、術後の肝内結石の診断と治療、術後フォローアップをどうするか、などに関する討論を行いたい。
「IPMN併存膵癌」
手稲渓仁会病院 消化器病センター 真口 宏介
1)分枝型IPMNに隣接して発生したIPMN併存膵癌の1例
京都大学医学部附属病院 消化器内科 丸井 彩子
2)IPMN隣接併存膵癌の1例
手稲渓仁会病院 消化器病センター 田中 一成
3)分枝に発生し主膵管浸潤をきたしたIPMN並存TS1膵癌の1例
自治医科大学附属病院 消化器肝臓内科 多田 大和
4)分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍の長期経過観察中に発見された高齢者pStageI膵癌の1例
伊達赤十字病院 消化器科 久居 弘幸
画像診断の進歩と疾患概念の普及によりIPMNと診断される症例が増加し、悪性度診断に基づき経過観察や手術の治療方針が決定されている。IPMNでは病変とは離れた場所に浸潤性膵管癌が同時性、異時性に発生することが報告されるようになりIPMN併存膵癌と定義された。IPMN経過観察例における膵癌発生は、3年で4%、5年で約9%と高い頻度であることが本邦から報告されている。IPMN併存膵癌は患者の生命予後を直接左右する疾患であるが、その頻度や臨床病理学的な特徴はいまだ不明な点も多く,診断に苦慮する症例も少なくない。今回はIPMN初回診断時、経過観察中もしくはIPMN切除後に診断されたIPMN併存膵癌の症例を提示して頂き、併存膵癌の特徴を明らかにし、IPMN診療の際の留意点を論じたい。論点を明確にするためにIPMN由来浸潤癌は除外する。多くの施設から多数の応募を期待する。