当会は平成5年に全国組織であります「フォーラム RAのケアをめぐって(現 RAトータルマネジメントフォーラム)」が発足した後、平成6年に大阪地区の会として「第1回大阪リウマチケアに関する研究会」として発足しました。その後、第4回より「大阪リウマチケア研究会」と改称、平成28年現在、計22回開催しております。また当初は大阪地区の医療関係者が対象でしたが、現在は関西地区全体へ広げてご案内させて頂いております。
会の内容と致しましては関節リウマチのケアの話題を中心に、チーム医療の担い手である医師・看護師・理学療法士・作業療法士・ソーシャルワーカー・保健師・薬剤師等により、研究発表や教育講演とディスカッション、装具・自助具の展示などを通じ、関節リウマチに対する相互理解とケアの向上を図ることを目的として実施しております。
1993年8月、当時の財団法人(現在・公益財団法人)日本リウマチ財団理事長の塩川優一先生より、前田晃先生、村田紀和先生(国立大阪南病院:現・国立病院機構 大阪南医療センター)、辻本正記先生(大阪労災病院:現・労働者健康安全機構 大阪労災病院)、小松原良雄先生(大阪府立成人病センター:現・大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター)、小川亮惠先生 南川義隆先生(関西医科大学)に「リウマチのケアに関する研究会の開催について」というタイトルの依頼状が参りました。依頼状には「リウマチ治療の現状からリウマチのケアの問題は重要な課題として参加者一同共通して認識されているところと存じます。」「各都道府県内において研究会を開催し、広く地域の関係者に研究の場を提供し、リウマチ患者のQOLの向上に資したいと考えております。」ということが記載されています。これを受けまして、同年10月15日に前田晃先生、小松原良雄先生、小川亮惠先生、辻本正記先生、村田紀和先生、南川義隆先生が集まり、大阪RAケアに関する研究会・世話人会が開かれました。「RAはチーム医療を実践しなくてはいけないが、チームとして医師、看護婦(現在・看護師)やco-medicalが一同に会して、情報交換する機会はなく、大阪において実施してもよいのではないか?」などの話し合いが行われ、1994年6月4日(土)14:00~17:30に大阪府社会福祉会館で第1回大阪リウマチケアに関する研究会が、当番世話人小松原 良雄先生のもと行われるに至りました。塩川優一先生からの依頼状の内容も世話人会での議論もリウマチ患者のケアをチームで取り組むことに真摯に取り組んだ先人の強い思いを感じることができます。2003年以降の薬物療法の大きな進歩や人生100歳までを考える高齢者の急速な長寿化が生じている社会の変化の中で、リウマチのケアも時代にあった内容で変化と向上が求められます。第一回からこれまでの、研究会の内容、参加者の職種と人数、申請単位の推移・変化も是非本HPで確認していただき、その延長上の未来へこれから求められるリウマチケアの方向性を先人に負けない強い思いで考えていければと思います。