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本会は、腰痛の病態・診断・治療等の研究に関する知識交流の場を提供し、日本における腰痛研究の発展をはかり、腰痛患者のQOLの向上等に貢献することを目的としております。
松本 守雄 (慶應義塾大学医学部 整形外科学教室 教授)
腰痛シンポジウムは1990年から始まり、記念すべき第1回は蓮江光男先生が当番世話人を務められ、「腰仙部神経根障害」を主題に京王プラザホテルで開催されました。1997年の第8回以降は東京国際フォーラムに場所を定め、多くの参加者を得て開催されてきました。2020年には新型コロナ感染の影響で初めて中止となりましたが、2021年、2022年とオンラインの形式で行われ、今回の第33回も同様にオンラインで開催されます。本シンポジウムは毎回、腰痛に関する重要課題をテーマに掲げ、腰痛の第一人者による講演やその後の質疑応答を通じて我が国の腰痛研究や診療の発展に大きく貢献をしてきました。しかし、33年にわたる長い歴史の中で一定の役割を果たしたと考えられたことから、顧問・世話人会での議を経て今回をもって幕引きとさせて頂くことになりました。
今回のシンポジウムの主題は「腰痛診療の現状と未来を語る」とさせて頂き、本シンポジウムがしばしばテーマとしてとりあげてきた腰部脊柱管狭窄症、難治性慢性腰痛、骨粗鬆症、椎間板性腰痛、脊柱変形の5疾患・病態に関するセッションを設けました。最終回ということもあり、顧問・世話人の先生方全員にご登壇を頂き、顧問の先生方に座長をして頂きながら、それぞれの疾患について世話人の先生方にご担当の疾患の診療・研究の現状を俯瞰する内容でご講演を頂くとともに、若手・中堅の先生方にその疾患に対する新しい診療・研究の取り組みについてご講演をいただくというリレー形式で行います。担当世話人としまして腰痛シンポジウムの締めくくりにふさわしい、実りのある会になりますことを願っております。
最後になりますが、これまで会の発展にご貢献いただいた多くの先生方、運営にご協力をいただいたエーザイ株式会社の皆様に心より感謝を申し上げます。
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