運営委員長挨拶

3S会運営委員長挨拶

3S会運営委員長 長屋 匡信

  • 3S会運営委員長
  • 信州大学医学部附属病院内視鏡センター
  • 長屋 匡信

3S会は外科医である小西義男先生と病理医の丸山雄造先生が昭和40年代に設立された消化器疾患を対象とした医師の研究会です。参加者は信州大学、一般病院、開業医と幅広く、専門も内科、外科、病理医と多岐にわたっています。「3S」という名称は「Shinshu Stomach Society」の頭文字を取ったもので、毎年夏と冬の2回開催しています。夏はテーマを決め、そのテーマに沿った臨床と病理の講師をお招きして講演会形式で行っています。一方冬は、東京で開催されている「早期胃癌研究会」の運営方式に準じ、病名を伏せて症例の画像を提示して診断について議論する方針で行っています。

昭和時代には毎年病理の大御所である渡辺英伸先生にレギュラー講師としてお越し頂き、八尾恒良先生や牛尾恭輔先生など臨床の大家をゲスト講師としてお招きしていました。平成になってからは赤松泰次先生(消化器内科医)と勝山努(病理医)が運営を担当され、現在は3S会運営委員会を組織し、運営委員の中から当番幹事を決めて開催しています。渡辺英伸先生が新潟大学を退官されてからは、後任の味岡洋一先生に来ていただいておりました。現在は信州大学の太田浩良先生、上原剛先生、岩谷舞先生、佐久医療センターの塩沢哲先生、信州医療センターの浅野直子先生と多くの病理の先生方に参加頂き病理解説をお願いしています。

本会は講演を通して勉強する機会とともに、症例発表は若手の登竜門的な役割に加えて若手~中堅医師の内視鏡読影技術の研鑽の場としての役割も担っています。また、提示された症例のうち、優れた演題は「早期胃癌研究会」で提示するように推薦しています。現在の長野県における消化器領域の隆盛は、この会がその基礎を築いてくれたといっても過言ではありません。小生自身、この研究会を通していろいろなことを学び、さまざまなエキスパートの先生と知り合うことが出来たと感謝しています。

本会はかつて松本市の旅館を貸し切り、土曜日の午後から日曜日の午前中にかけて1泊して行っていましが、現在は土曜日の午後に開催しています。コロナ禍においてはWEB配信が中心でしたが、現在は現地+WEB配信のハイブリッド方式で開催していますので、県内のみならず県外の多くの先生方にも参加頂けることを期待しております。

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