膵Perfusion CTとは

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1.最初に

本稿は、膵Perfusion画像の理解を深め、臨床応用しやすくする目的から、現状を網羅的にまとめた“たたき台”である。このような大役を引き受けた以上、少しでも正確なものを努力したたが、筆者は消化器臨床医であり、放射線科の御高名な先生方を前にしては恥ずかしい限りである。ぜひ、拙稿を批判的に読んでいただき、次回の膵Perfusion CT画像研究会にて、気づかれたことや問題点を発表していただきたい。そうして発表された新しい知見に基づき、より専門家の先生方によって本稿が書き直され、成熟したものになっていけば幸いである。

膵PerfusionCTは新しい技術で、改善しなければいけないことも多い。しかしながら、この新しい技術こそが、きっと膵疾患患者の厳しい予後を改善する一助となると信じている。

辻 喜久