1)島根大学医学部附属病院 放射線部、2)島根大学医学部附属病院 腫瘍センター、
3)島根大学医学部放射線医学講座、4)島根大学医学部内科学第二
梶谷尊郁 1)、森山一郎 2)、矢田伸広 1)、橋本知都 1)、金山秀和 1)、小松明夫 1)、 鶴崎正勝 3)、北垣 一 3)、木下芳一 4)
当院では、64列で2010年4月から320列CTが稼働を始め、最大16cmの範囲でVolume Scanができることから膵臓全体のPerfusion-CTが可能となった。
320列CTにおける膵Perfusion-CTの撮影条件・方法を検討する。
X線管電圧(80・100・120kV)・X線管電流(40~300mA)を変化させてファントムを撮影
X線管電圧(80・100・120kV)・X線管電流(40~300mA)を変化させて装置表示のCTDI vol.e・DLP.e を比較
呼吸停止・自然呼吸下で撮影し、呼吸性の動きを比較。また、Body Registration の有無も比較。
どのX線管電圧でも低線量ではリング状アーチファクトが出現し、画像均一性が損なわれていた。
CTDI vol.e・DLP.eの値は、結果1を考慮すると120kV・100mAが最も低く、次いで100kV・200mAが低かった。造影コントラストを考慮すると100kV・200mAが良いと思われた。
自然呼吸下・Body Registration 有りで呼吸性の動きをある程度制御できるが、呼吸停止下・Body Registration 有り方が、より動きを抑制できる。
320列CTにおける膵Perfusion-CTの撮影条件・方法を検討した。